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観葉植物を育て始めて15年以上。たくさんの植物と出会い、別れ、そして増やしてきました。
腰水管理の水もそろそろなくなる頃だな。屋外に出した直後は葉焼けするけど、この子はすぐに新芽が出るから大丈夫。
我が家にある観葉植物の育て方は理解しているつもりです。いや観葉植物の方が私の育て方(スタイル)に合わせてくれているといった方が正しいかもしれません。
そんな自称ベテランの私でも、いまだにドキドキする瞬間があります。
それは、植え替えをした直後。
せっかく植え替えて、新しい鉢で気持ちよく過ごしてほしいのに、その数日後、葉が黄色くなって枯れ落ちていくのを見ると、「あれ?もしかして失敗した?」「このまま枯れちゃうんじゃ…」と、今でも胸がザワザワするんです。


初心者の頃は、この状態を見ると本当に怖くて、焦って水をあげすぎたり、慌てて日当たりの良い場所に移動させたりして、逆に植物を弱らせてしまったこともありました。
今では、「慣れるまで待ってあげる」というスキルを身につけたので、ハラハラはしますが、焦って水や肥料をあげることはありません。
これは、植物が新しい環境に順応しようと頑張っているサインなんです。
「ドキドキ」は、植物が新しい環境に慣れようとしている証拠
植え替えは、人間でいうと手術のようなものです。根っこを切られ、新しい土に植えられるため、植物にとって大きな負担になります。その結果、葉の変色や落葉などの反応が起こるのです。
植え替え直後の観葉植物に起こる葉の変色や落葉は、主に3つの理由があります。

- 新しい環境に変わったことによる根っこのストレス
植え替えの際に、古い土を落とすために根っこを触ります。この時、どんなに慎重に行っても、根の一部は傷ついてしまいます。植物は、新しい根を出すことに全力を注ぐため、古い葉に送るエネルギーを一時的に止めてしまうのです。 - 新しい土に慣れようとしている
同じ配合の用土を使用していますが、新しい土は、植物にとって馴染みのないものです。新しい土の水分量や栄養分に慣れるまで、少し時間がかかります。 - 一時的な水分の吸収不足
植え替えで根がダメージを受けると、一時的に水を吸い上げる力が弱くなります。そのため、葉の先まで水分が行き届かず、古い葉から黄色くなったり、しおれたりすることがあるのです。
これらの現象は、植物が新しい環境で生きていくために必要な「生理現象」です。植物は、古い葉を切り捨てることで、新しい根っこや芽を出すためのエネルギーを確保しているんです。一生懸命新しい環境に慣れようとしている最中ってことなんです。
植え替え後の観葉植物、焦らず見守る2つのポイント
皆さんに一番お伝えしたいことは、「なにもせず、見守る」です。
葉が黄色くなったり、枯れてきたりすると焦って、「何かしてあげなくちゃ」と水や肥料をあげたり、直射日光に当たる場所に移動させてしまいがちです。
けれどそれは逆効果です。
私が、植え替え後の「ドキドキ」を乗り越えるために実践している、たった2つのポイントをお伝えします。
1. 水やりは「控えめ」に

葉っぱが萎れてきたら、「枯れちゃうかも」と水をたくさんあげたくなりますよね。その気持ちすごくわかります。
けれどその気持ちをグッと我慢して、見守ってあげてください。
根っこが傷ついている状態では、水を十分に吸い上げることができません。そんな時に水をあげすぎると、土が常に湿った状態になり、根腐れの原因になってしまいます。
植え替え後の水やりは、土の表面が乾いてから2~3日経ってからあげるくらいがちょうどいいです。植物が「そろそろ水がほしいな」と自力で根を伸ばすのを促してあげましょう。
2. 置き場所は「明るい日陰」で休ませてあげる

葉が黄色くなってきたら、日光が足りないかも?と直射日光に当ててあげたくなります。私も初心者の頃はそうでした。
植え替え直後の植物は、例えるなら風邪をひいて寝込んでいる状態です。
そんな時、いきなり強い日差しに当てると、さらに体力を消耗してしまいます。植え替え直後は、直射日光が当たらない、明るい日陰でそっと休ませてあげてください。
さいごに|植え替え後の回復を助けるおすすめアイテム3選
「植物が頑張っているのはわかったけど、やっぱり不安…」そんな方のために、植え替え後の回復を優しくサポートしてくれるアイテムを3つご紹介します。
メネデール
植物の光合成を助け、新しい根や芽の成長を促す活力剤です。植え替え後の水やりに混ぜて使うのがおすすめです。
観葉植物の土
水はけと水持ちのバランスが取れた、観葉植物専用の土を使いましょう。
スリット鉢
鉢の側面にスリットが入っている鉢です。通気性が良く、根腐れを防ぎ、新しい根の成長を助けてくれます。
これらのアイテムは、あくまで植物のサポート役です。
一番大切なのは、「大丈夫、きっと復活する!」と植物を信じて見守ってあげること。
あなたの「ドキドキ」が、いつか「愛おしさ」に変わることを願っています。
ほなまた!
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