【観葉植物初心者必見】「肥料って何?」から始める、超やさしい使い分けガイド

肥料アイキャッチ HowTo・育て方

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こんにちは!すてこけです。

肥料ってたくさんありますよね。使い分けって出来ていますか?
私も観葉植物を始めた頃は、「元肥ってなに?」、「追肥って??」、「窒素、リン酸、カリウム 〇ー△―□ってどういうこと?」、「いっぱい種類があるしどうやって使い分けるの?」とチンプンカンプンでした。

植物を育て始めて15年以上経過し、ようやく少しづつ肥料の使い分けが確立されてきました。
今回は、私の肥料の使い分け方をご紹介します。

同じように肥料で悩んでいる方の参考となれば嬉しいです。

まずは「肥料」ってなに?から始めよう

肥料は、植物が成長するのに必要な栄養です。植物は光と水と空気から栄養(炭水化物)を自ら作り出すことができますが、それだけでは健康に育つことはできません。

そこで、土に不足している栄養素を補うのが肥料の役割です。特に、「窒素」、「リン酸」、「カリウム」は、肥料の三大要素と呼ばれ、植物の生育に欠かせません。

肥料のパッケージに「N-P-K=6-4-5」のように記載されている数字は、肥料に含まれる窒素・リン酸・カリウムの成分が、それぞれどのくらいの割合で含まれているかを示しています。これは肥料の成分表示です。この数字が大きいほど、その栄養素が多く含まれていることを意味します。
これらの栄養素をバランス良く与えることで、観葉植物をいきいきと元気に育てることができます。

窒素(N):「葉肥え」といって、葉や茎の生長を促進し、葉緑素の生成に役立つ。

リン酸(P):「花肥え」といって花や実のつきを良くし、細胞分裂を促進する。

カリウム(K):「根肥え」といって根の生育を促し、病害虫への抵抗力を高める。

肥料の表記は窒素:リン酸:カリウムで記載されていて、それぞれの効果が、
 葉(ば):花(か):根(ね)だから「ばかね」って覚えてくださいね。

肥料の種類と形状を知ろう

肥料には、「元肥(もとごえ、げんぴ)」、「追肥(ついひ)」があります。
また、固形、粉末、液体と形状も様々です。

肥料の種類

元肥(もとごえ、げんぴ)

元肥(もとごえ)は、植物を植え付ける際や、植え替えをする際に、あらかじめ土に混ぜ込んでおく肥料のことです。

植え付けた後すぐに効果が出る肥料ではなく、時間をかけてゆっくりと効き続ける遅効性肥料が主に使われます。


元肥の役割
植え付け後、植物が新しい環境に慣れるまでは、根から栄養を吸収する力がまだ弱いです。元肥は、植物が根をしっかりと張れるように、そして今後の成長を支えるための土台となる栄養をゆっくりと供給します。

初心者が観葉植物を植え付ける際も、元肥を適切に与えることで、その後の生育が格段に安定し、健やかに育つ手助けになります。

追肥(ついひ)

追肥(ついひ)は、植物が成長している途中で、追加で与える肥料のことです。

植物は成長するにつれて、土の中の栄養をどんどん消費します。特に、葉や茎をどんどん伸ばす成長期には、土の栄養だけでは足りなくなることがあります。


追肥の役割
追肥は、成長期に必要な栄養をタイムリーに補給し、植物の元気な生育を促す役割を担います。

マグァンプのような元肥は効果がゆっくりなので、その効き目が切れる頃に、速効性のあるハイポネックス原液のような液体肥料を定期的に与えるのが一般的です。

初心者の場合、与える時期や量を間違えると「肥料焼け」を起こすこともあるため、まずは製品のパッケージに書かれた希釈倍率を守って与えるようにしましょう。薄めにするのが安心ですよ。

肥料の形状

肥料には、固形、粉末、液体など、さまざまな形状があります。それぞれの特徴を知ることで、植物の状態や目的に合わせて使い分けられます。

固形肥料(こけいひりょう)

土に置いたり混ぜ込んだりして使います。ゆっくりと効果が持続する緩効性・遅効性のものが多く、元肥として使うのに適しています。一度与えると長期間効果が続くため、頻繁に施肥する手間が省けます。マグァンプがこのタイプです。

粉末肥料(ふんまつひりょう)

水に溶かして液体肥料として使うものと、そのまま土に混ぜ込んで使うものがあります。水に溶かすタイプは植物に素早く吸収される速効性があり、すぐに栄養を届けたい時に便利です。微粉ハイポネックスがこれに当たります。

液体肥料(えきたいひりょう)

水で薄めて使うことが一般的です。水やりのたびに栄養分を与えることができ、植物に素早く吸収される速効性が最大の特徴です。成長期の追肥や、元気がない時に与えるのに適しています。ハイポネックス原液がこのタイプです。

うちで使っている肥料たちとその使い分け

我が家では3種類の肥料を使っています。

元肥|マグァンプ

植物の生育に必要な栄養素をバランス良く配合しており、水やりをするたびに少しずつ効果が溶け出す遅効性肥料です。肥料焼けの心配が少なく、観葉植物の植え付けや植え替え時に元肥として使うのに最適です。初心者でも安心して使える肥料です。

我が家では、「マグァンプ」を植え替えのときに元肥として土に混ぜて使っています。
いつも適当に入れちゃっていますが、根から出る根酸によって、肥料が溶け出す性質なので、入れ過ぎてしまっても肥料焼けをしたことがありません。

追肥|ハイポネックス原液

ハイポネックス原液は、水で薄めて使う液体肥料です。植物の生育に必要な15種類の栄養素をバランス良く含み、与えてすぐに効果が現れる速効性が最大の特徴です。

7〜10日に1回程度、水やりの代わりに与えることで、観葉植物の葉や根を元気に育てる手助けをしてくれます。

植え付けや植え替えから2〜3週間経った後、追肥として使うのに適しています。

我が家では、これをメインの追肥として、生育期に気が向いたときに与えています。
室内で使う場合は、規定の希釈率より薄めにして使うことをおすすめします。光量が少ない室内では徒長の原因となる可能性があるため、私は規定より薄めにして使っているんです。

追肥|微粉ハイポネックス

微粉ハイポネックスは、水に溶かして使う粉末状の肥料です。水にサッと溶けて植物に素早く吸収されるため、液体肥料と同じく速効性に優れています。

観葉植物の活力剤として、また、葉の色が薄くなった時など、すぐに栄養を与えたい時に効果的です。水やりの代わりに、週に1回程度与えると良いでしょう。

我が家では、根腐れなどで植物が弱っている時や、葉の色は良いのに株がひょろひょろしている(徒長している)と感じる時、また、寒さや病気に対する抵抗力をつけさせたい時に使っています。
また、水耕栽培用の肥料として使っています。

番外編(活力剤)

活力剤とは、人間でいうところの「栄養ドリンク」や「サプリメント」のようなものです。
肥料のように「窒素・リン酸・カリウム」といった三大栄養素を補給するものではなく、植物が本来持っている生命力を引き出すためのものです。


活力剤の役割

  1. 根を活性化させる
    根の生育を促す成分が含まれており、弱った根を元気にしたり、新しい根の発生を促したりします。
  2. 環境ストレスへの抵抗力を高める
    暑さ、寒さ、植え替えのショックなど、植物がストレスを感じる状況から守る役割があります。
  3. 光合成を助ける
    葉緑素の形成を助け、光合成の効率を上げることで、植物を健康に保ちます。

我が家では、以下の2つの活力剤を使っています。

メネデール
鉄分をイオンの形で含んだ植物活力素です。水に薄めて使う液体タイプで、根からの水分や栄養分の吸収を助け、植物が本来持っている力を引き出す働きをします。

我が家では、挿し木(水挿し)、種まきをするときに使っています。

リキダス
リキダスは、植物に必要なカルシウムをはじめ、各種ミネラルをバランス良く配合した、活力剤です。
メネデールと同じく活力剤ですが、メネデールが鉄イオンに特化しているのに対し、リキダスはカルシウムや各種ミネラルをバランス良く配合している点が大きな違いです。

我が家では、特に、生育期に元気がないと感じる観葉植物や、葉の色つやを良くしたい場合につかっています。

さいごに

いかがでしたか?今回は私の肥料の使い分け方をご紹介しました。

  • 肥料は、植物が成長するのに必要な栄養
  • 我が家では、元肥は「マグァンプ」、追肥は「ハイポネックス原液」を使っている
  • 根腐れなど、調子が悪いときや水耕栽培には、「微粉ハイポネックス」
  • 肥料はうすめが安心

まずは、植え替えの時に元肥を混ぜてみたり、水やりの時に液体肥料をあげてみることから始めてみませんか?

今回の記事が皆さんのグリーンライフのお役に立てると嬉しいです。

ほなまた!

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