室内の観葉植物を元気に育てるには、風通しが大切!

風が大切アイキャッチ画像 HowTo・育て方

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こんにちは、すてこけです。

皆さんの家の観葉植物は元気に育っていますか?

「土にカビが生えた」「葉っぱが黄色くなった」「根腐れさせてしまった」――。
それ、実は風通しを良くするだけで解決できるかもしれません。

観葉植物を元気に育てるうえで「光」や「水」が大切なのはよく知られていますが、実は「風」も同じくらい重要です。

観葉植物はもともと屋外の自然環境で育つもの。光・水・風があるのが当たり前の環境ですが、室内では特に「風」が不足しがちです。

今回は、風通しが良いとなぜ植物が元気に育つのか、そして室内で風通しを良くする方法を紹介します。

「風通し」で観葉植物が元気に育つ理由

元気に育つ理由

風通しによるメリットは大きく分けて4つあります。

1.成長が促進できる

植物は根から吸い上げた水分を、葉の裏側にある「気孔」という小さな穴から水蒸気として放出しています。この働きを「蒸散」と呼びます。

風がないと葉の周囲に水蒸気が停滞し、蒸散が滞ります。しかし風があると停滞した水蒸気が取り除かれ、蒸散が活発になります。

蒸散が活発になると、根から水と養分をより多く吸い上げるようになり、結果として成長が促進されるのです。

2.根腐れしにくくなる

地上部の葉だけでなく、根も呼吸をしています。根は土中の隙間にある酸素を吸収し、二酸化炭素を排出しています。土が常に湿った状態だと酸素が不足し、根が呼吸できずに根腐れを起こしてしまいます。

送風によって土の表面が乾きやすくなることで、土中の空気の入れ替えが促され、根が呼吸しやすい環境になります。その結果、根がより深く・広く成長し、丈夫に育ちます。

3.幹や茎を丈夫にする

適度な風は、幹や茎に揺れという物理的な刺激を与えます。この刺激によって、植物は幹や茎を太く、強くしようとします。これは自然界で風に吹かれる植物が、風に負けないように丈夫になるのと同じ仕組みです。

4.カビが発生しにくくなる

カビは湿度の高い環境を好むため、送風によって土の乾燥が早まり、カビの発生を防ぐ効果が期待できます。

室内で風通しを良くする方法

観葉植物には「葉が軽くそよぐ程度の弱い風」が良いとされています。
室内で風通しを良くするには、次の3つの方法がおすすめです。

1.窓を開ける

窓を開ける画像

最もシンプルで効果的な方法です。新鮮な空気を取り込めるので、植物にも人にも良い効果があります。
対角線上の窓を開けると、風通りがさらに良くなりますよ。

2.換気扇を回す

換気扇

トイレや浴室などの空気がこもりやすい場所では、換気扇を回すだけでも空気の流れが出来ます。
風あてるわけではありませんが、ずいぶん違いますよ。

3.扇風機やサーキュレーターを回す

サーキュレーター

雨の日や外出中は窓を開けられません。その場合は扇風機やサーキュレーターが便利です。
首振り機能や風量調整を使い、葉が軽く揺れる程度の風を送るのが理想です。

と言いつつも、私は自然界では扇風機では出せないくらいの強い風にさらされることもたびたびあるんだから、問題ないと思っているので、我が家では扇風機を首振りにして、直接風を当てていますが、問題なく植物は育っています。

4.扇風機とサーキュレーターの違い

扇風機とサーキュレーターは似ていますが、目的が異なります。

  • 扇風機:人に涼しさを与えるため、広範囲にやわらかい風を送る
  • サーキュレーター:空気循環が目的で、狭い範囲に強い風を直線的に送る

観葉植物の環境改善には、部屋全体の空気を動かせるサーキュレーターの方がより適しています。

👉「人用なら扇風機、空気循環ならサーキュレーター」と覚えると分かりやすいですよ。

風通しのQ&A

Q&A

どれくらいの時間風を回すの?

理想は日中の光合成している時間帯です。
難しい場合は、数時間だけでも風を回してあげるだけでも、十分効果がありますよ!

冬でも風通しは必要?

はい。必要です。
冬は成長が緩やかになり土が乾きにくくなるため、根腐れやカビのリスクが高まります。弱い風を当てて空気を動かすことで予防になります。

サーキュレーター、扇風機、エアコンどれがいいの?

おすすめはサーキュレーター、扇風機です。

エアコンは風向きの調整がしづらく、温風・冷風で植物を乾燥させすぎたり冷やしすぎたりするリスクがあります。

24時間つけっぱなしでもいいの?

大丈夫ですが、以下の注意点が必要です。

  • モーターに負荷がかかるため、当然ながら製品の寿命が短くなる
  • 24時間稼働させれば、その分電気代がかかります。

植物の健康を考えれば24時間送風は効果的ですが、無理せず続けられる範囲で行うのがベストです。
植物の健康を最優先に考えるのであれば、24時間送風は非常に効果的な方法と言えますが、無理せず続けられる範囲で行うのがベストです。

さいごに

風通しを良くすると、

  • 成長が促進される
  • 根腐れ防止になる
  • 幹や茎を丈夫に育てる
  • カビが生えにくくなる

といった効果が期待できます。

「光」や「水」ほど注目されませんが、実は「風」も観葉植物を育てるうえで欠かせない要素です。

なんとなく植物の元気がないと感じたら、ぜひ「風通し」にも目を向けてみてください。
ちょっと風を送るだけで、驚くほど元気になるかもしれませんよ。

今回の記事が、観葉植物を元気に育てるヒントになれば嬉しいです。

ほなまた!

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