水やりが苦手なら“腰水”がおすすめ|初心者向けステップ解説と私の実践法

腰水管理の始め方アイキャッチ HowTo・育て方

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こんにちは、すてこけです。

観葉植物の水やりって、思っているより手間がかかりますよね。

「乾くのが早すぎる」「気づいたらカラカラ」「受け皿の水、捨てるの忘れた!」……そんな経験、ありませんか?

「土の表面が乾いたらたっぷりと」、「鉢の重さが軽くなったら」水やりのタイミングっていろんな表現で書かれていますよね。これが悩む原因だと思うんです。

でもこれらの方法で水やりのタイミングを測ることもありますが、私はズボラな性格なので、何にも考えずに水やりをしたくて、腰水管理にたどり着きました。

でも最初は、「本当に大丈夫?根腐れしない?」と、やっぱり不安でした。
この記事では、そんな私がふつうの水やりから腰水管理にゆっくり移行していった手順を紹介します。

受け皿の水を捨てないところから始めて、いまでは扇風機を使いながら腰水管理しています。
「いきなりは無理……」と思っている方こそ、ぜひ読んでみてください。

“ゆるやか腰水生活”の第一歩、今日から始められますよ◎

腰水ってなに?簡単におさらい

腰水とは、水を張った受け皿やトレイに観葉植物をドボン。
鉢底から水をじわじわ吸わせる水やり方法です。

私が腰水に移行した理由と背景

私が「腰水って便利かも?」と思い始めたきっかけは、あるYouTubeがきっかけでした。

それが、チワワ社長です。
チワワ社長は、鉢底から根をワシャッと飛び出させた個性的な観葉植物。

「もう、鉢の中の土なんてどうでもいいわ」と言わんばかりに根を暴れさせていて(笑)。
土耕か水耕か分からなくなった姿を見て、試しに腰水で管理してみたら……なんとすごく調子がいい!

当時の私は、腰水って「根腐れの元じゃないの?」と思っていて、正直かなり警戒していました。
でもこのチワワ社長の一件で、「根が出ていれば、水からも吸えるんだ」「意外といけるかも」と思えたんです。

そこからは、「まず水を捨てないで様子を見る」といった、ゆるい段階的な腰水生活が始まりました。

ステップで解説!腰水管理への移行方法

【ステップ1】まずは捨てないだけ!腰水の第一歩

水やり(腰水)

水やり後に受け皿に溜まった水を捨てないことから始めます。

受け皿なんで、1cmくらいしか溜めることができないと思います。これがポイントです。

はじめてだから「ほんとに大丈夫?」って不安になって当たり前です。
水を溜めることに自分も植物も慣れるために、少し水を溜めることから始めるんです。

今まで通り、土が乾いてから水やりを行うけど、受け皿の水を捨てない。これだけです。受け皿の水がなくなって、土が乾いてから水やりを行います。

「大丈夫」って経験を積んだら、次のステップに進みましょう。
自分のスタイルに合わなければ、ここで辞めればいいんです。ゆるくいきましょう。

土によって水がなくなる速さが異なります。
このステップでは、2〜3日で受け皿から水がなくなるくらいの量を想定しています。
ご自身の使っている用土や環境によって受け皿に溜める水の量を調整して下さいね。

【ステップ2】少しずつ水を溜めてみる

水を溜める画像

ステップ1で受け皿の水を捨てないことに抵抗がなくなってきたら、
少しずつ水の量を増やしていきましょう。

  • いきなり水の量を増やさないこと
  • 自分から水を溜めることに慣れること
  • 特に根っこが十分に張っておらず水を吸う量が少ないときは、しっかり乾燥させて乾湿のメリハリをつけること

今まで2日で受け皿の水がなくなっていたのであれば、3、4日でなくなるような量といった感じで増やしていきます。

今まで通りの水やりをして受け皿の水を捨てない+受け皿に水を追加する。
水がなくなったら用土を乾燥させて水やりの繰り返し。

根っこが鉢底から出てきたらこっちのものです。その根っこは腰水管理に対応した根っことなっているので、根腐れのリスクはグッと少なくなりますよ

このステップでは、水を溜める行為に慣れましょう。
「こんなに溜めても大丈夫?」って気持ちを、実体験を通じて「溜めても大丈夫」に変えていきます。

安心して水を溜められる様になったら、最終ステップに進みましょう。

【ステップ3】1週間で吸いきれる量を目安に、腰水へ完全移行

水を溜めることに慣れたら、1週間でなくなる水の量を覚えましょう。

環境や植物によって水を吸う量が違います。
ここでは、大体これくらいの量だと何日で水がなくなるなというのを覚えるステップです。

正確に覚える必要はありません。環境、季節によって変わってくるのでザックリでOK。
自分の基準を決めるんです。そうすると自信を持って水やりができる様になりますよ。

偉そうに「1週間で乾くくらいの水の量を覚える」って書いてますが、
ズボラな私は適当に水やりしています。
腰水で育てた株は、水耕栽培に適した根っこになっているので、少しくらい水をあげすぎても大丈夫なんです。

なぜ1週間かというと、このくらいの期間だと、水が比較的きれいな状態でなくなります。室内で育てるので、清潔にしておきたいという考えからです。

もちろん考え方は人それぞれ、植物が腰水になれているのであれば、極端な話1ヶ月くらい持つくらいの水量でもいいと思います。

逆にステップ2のやり方が、自分に合っていると思えば、それでいいんです。

私がしている腰水の工夫と管理スタイル

腰水管理でしている工夫

  • 小型扇風機を使って風を送る
  • 鉢カバーや100均の容器を使って腰水
  • 通気性の良い無機質用土を使う

小型扇風機を使って風を当てる

小型扇風機

鉢底から常に水を吸い上げている状態だと、株元の湿度が高くなり、根腐れやカビの原因になりがちです。そのため、扇風機で風を当てて、鉢の中の空気を循環させて蒸れを防ぎ、余分な水分を蒸発させています。

これにより、根が常に新鮮な空気に触れるため健康に育ち、水やりの手間を減らしつつも、植物を健全な状態に保つことができるんです。

鉢カバーや100均の容器を使って腰水

受け皿では水を溜められる量が少ないので、鉢カバーや100均の容器など、高さのある容器を使っています。

私は100均の「デスク整理XS」をよく使っています👇

通気性の良い無機質用土を使う

鉢の3分の1土を入れた画像
自分でブレンドしたオリジナル用土

根腐れの防止と、虫を寄り付かせないために無機質系の用土を使っています。

無機質系の用土は、土壌の中に小さな隙間(空隙)が多く、通気性に優れています。無機質系の用土は、水はけが良く、根が呼吸するために必要な酸素がしっかり供給されるため、根腐れを起こしにくいんです。

これは、腰水管理を成功させる上で重要なポイントですよ。

また、無機質系の用土は、腐葉土やたい肥などの有機物を含まないので、コバエなどの虫が卵を産み付ける場所がなく、寄り付きにくいという大きなメリットがあります。

清潔な状態で植物を育てられるので、特に室内で観葉植物を管理する方にとって、これらの利点は非常に魅力的ですね。

オリジナル用土の作り方が気になった方はこちら👇

私の腰水スタイル

先ほども書きましたが、ゆるく管理しています。

  1. 水をあげる
    なんとなくの感覚であげる量を決めてますが、大体いつも同じくらいの期間で水がなくなります。
  2. 水がなくなったら、用土を乾燥させる
    どれだけ乾燥させるかは気分次第。
    乾湿のメリハリをつけようと完全に乾燥させたり、逆に乾燥させずに水をあげたりしています。

根腐れしちゃった。対処法は?

どれだけ対策をしていても根腐れすることがあります。
根腐れさせてしまった場合、私は腰水をやめて乾燥させます。

そして春〜秋であれば鉢から出して、悪くなった根っこをカット。
冬なら、ひたすら乾燥させて様子見します。

その後、徐々に水やりを再開して、最終的に腰水管理に戻していきます。

詳しい方法はこちら👇

よくある質問

Q&A

Q.腰水って毎日水を換えるの?

A.いいえ。不要です。
毎日水を変えるのは良いことだと思います。でも正直なところ、毎日変えるのはめんどくさいです。
楽に管理したいと思って始めた腰水管理。本末転倒になると私は考えます。

Q.水が腐って臭くならないの?

A.いいえ。今回ご紹介したやり方では1週間で水がなくなるよう設定しています。
夏の時期でも気になったことはありません。臭い場合は根腐れの場合がほとんどです。

さいごに|“じわじわ移行”が腰水成功のカギ

  1. 受け皿の水を捨てない
  2. 少し水を溜める
  3. 腰水管理へ完全移行

最初から完璧を目指さなくて大丈夫!
自分も植物も腰水管理にゆっくり慣れていきましょう。
途中で合わないと感じたらやめたらいいんです。

今回は、私が実際にしている腰水管理への移行の方法をステップごとに紹介しました。
これが正解というわけではありません。あくまで私が考える根腐れしにくい移行方法です。
いろんなやり方があります。その中のひとつとして、参考に出来る部分があれば参考にしてみてください。

「腰水管理」、最初は面倒に思うかもしれませんが、慣れてしまえば管理が楽になりますよ。

ほなまた!

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