【水苔で簡単】パキラの種まき!初心者でも失敗しない育て方

HowTo・育て方

⚠️ 当ページのリンクには広告が含まれています。

こんにちは、すてこけです。

手を開いたような葉っぱで、株元がぷっくりと膨らんだユニークな樹形。「発財樹(はつざいじゅ)」とも呼ばれる人気の観葉植物「パキラ」。

ホームセンターや園芸店、100均でよく見かけるパキラですが、種から育てることが出来るって知っていましたか?しかも種から育てたパキラは花を咲かせるんです!

私も見たことがないパキラの花。一緒に咲かせてみませんか?
今回は、パキラを種から育てる方法を写真とともに分かりやすく解説します。

パキラの種まきに適した時期は?

パキラ種まきの適期

パキラの発芽温度は20℃以上なので、春から夏(4月~7月)にかけてが適期です。

ですが、パキラは夏から秋にかけて花を咲かせ実をつけます。そのため、種が熟して採取できるのが、一般的に8月〜10月頃になります。

種の入手できる時期と、種まきの適期が少しずれているんです。
しかも、パキラは種の鮮度が命で、採取後半月から1か月もすると極端に発芽率が下がってしまいます。そのため、種の鮮度を優先し、入手したら早めに蒔きましょう。

夏の終わり~秋口に種を入手して種まきをする場合は、以下の点に注意しましょう。

  • 暖かい場所で管理する: 気温が20℃以上になるよう、暖かい室内に置きましょう。日中は窓辺に置いたり、夜間は部屋の中央に移動させたりする工夫も有効です。
  • 温度管理グッズの活用: 気温が下がる場合は、植物用のヒートマットなどを活用するのも一つの手です。

【準備編】パキラの種まきに必要なもの

パキラの種まきに必要なもの
パキラの種まきに必要なアイテム
  • コップ
  • 水苔
  • ボウル
  • サランラップ

コップ

パキラの種を水に浸けるための容器なので、水が入るものなら何でもOK。

我が家では100均で買ったプラコップを使っています。

水苔

パキラの種を蒔く資材です。

水苔は主にニュージーランド産、チリ産、中国産がありますが、ニュージーランド産のものが繊維が長く、比較的不純物が少ないのでおすすめです。

我が家ではニュージーランド産の水苔をよく使っています

ボウル

水苔を戻しそのまま、種を蒔くのに使う容器です。
ビニール袋でもOKです。

サランラップ

水苔を戻すときや、種を蒔いた後にボウルにかけるために使います。

パキラの種まき手順

  • STEP1
    コップに水を張り、その中にパキラの種を入れる

    そのまま一晩つけておきます。

  • STEP2
    水苔を戻す

    STEP1と同じタイミングで作業しておきます。

  • STEP3
    パキラの種を蒔く(水苔で包む)

    一晩漬けただけで、いくつかの種が発芽していました。

  • STEP4
    殻をむいて、複数のパキラを分ける

    殻が割れたら、その殻を優しく剥いてみましょう。すると、中にぎゅっと詰まった複数の小さな株が現れます。これを丁寧にバラバラに分けて、それぞれを水苔に包んであげて下さい。

    これが、パキラの種が持つ「多胚性(たはいせい)」という面白い性質です。一つの大きな種の中に、双子や三つ子のように複数の赤ちゃんパキラが入っているんですよ。

パキラを種まきした後の管理方法

置き場所

レースのカーテン越しの光が当たる風通しの良い場所。

湿度が高すぎたのか、弱っていたのか1粒カビが生えてしまいました。

カビが生えた種

水やり

水苔が乾燥してきたら霧吹きで水をあげてください。

肥料

肥料は不要です。

【準備編】パキラの鉢上げに必要なもの

パキラの鉢上げに必要なもの
パキラの鉢上げに必要なアイテム
  • 土入れ
  • 肥料:マグァンプ(あればでOK)
  • 防虫剤:オルトラン(あればでOK)

小さい子株は保水する力が弱いので、水分の蒸発が遅いプラスチック鉢がおすすめです。

私はプレステラを良く使います。腰水管理するのにスリットが役に立つんです💡

観葉植物の土であれば何でも良いですが、市販のものでは「プロトリーフ室内向け観葉・多肉の土」が虫が発生しにくいので、おすすめです。

私は自分でブレンドした用土を使っています。
ブレンドに興味のある方は👇の記事も見てくださいね。

土入れ

鉢に土を入れる道具です。

私は100均で購入したものを愛用しています。

肥料:マグァンプ

「マグァンプ」は土に混ぜて使うタイプの肥料です。
市販の用土は肥料が含まれていることがほとんどですので、なければ入れなくても大丈夫!

私が使っている用土には肥料が入っていないため、元肥として入れています。

防虫剤:オルトラン

根っこから薬効成分を吸収し、植物全体を害虫から守る予防的効果がある防虫剤です。

我が家は家族全員が虫嫌いなので入れるようにしています。

パキラの鉢上げ手順

水苔に植えて1週間後のパキラ
水苔に植えて1週間後のパキラ。これくらいのサイズになったら、鉢上げのタイミングです。

パキラが5~10cmくらいになったら、鉢上げをしましょう。

  • STEP1
    鉢に3分の1程土を入れる

    あれば、マグァンプとオルトランをこのタイミングで入れましょう。

  • STEP2
    水苔からパキラを取り出す

    根っこを傷つけないよう優しく水苔から取り出しましょう。

    ひと粒の種から2つの芽が出てくるちょっと不思議でラッキーな
    双子パキラに出会えるのも実生の面白いところですね。

  • STEP3
    鉢へ植える

    今回は数が多かったので、1鉢に3株植えました。

    鉢の縁まで土は入れず、1センチくらい空けておきます。水をあげた時に土がこぼれなくするためです。この隙間をウォータースペースと言います。

パキラを鉢上げした後の管理方法

置き場所

パキラは太陽が大好きですが、小さいうちは室内のレース越しの光が当たる風通しの良い場所で育てるのが安心です。

我が家では小型扇風機を使って風通しを確保していますよ。

水やり

鉢上げしたばかりのパキラは根っこが十分に張っていなくて、乾燥に弱いため、土の表面が乾いたら、たっぷりとあげましょう。

ある程度大きくなって新芽がどんどん出て来るようになったら土が完全に乾いてから、たっぷりとあげるスタイルに徐々に移行しましょう。

小さいうちは腰水にて管理すると水切れの心配がなくて安心ですよ。
私は腰水大好きマンなので、大きくなっても冬でも腰水で管理しています。

枯らさない!実生パキラ初めての夏越し

8月に種を入手してすぐに蒔いたとすると、その年の夏は発芽したばかり。
まだまだサイズが小さく体力がないので、室内で育てるのが安心です。

どうしても外に出したい場合は、まずは、日陰に置いて少しずつ慣らすようにしましょう。

また、保水力も弱いので水切れしないように、早めに水やりを行うようにしましょう。

2回目になりますが、「腰水管理」がおすすめです!

根腐れさせない!実生パキラ初めての冬越し

夏、秋と過ごしてある程度大きくなったパキラさんですが、気温が15℃を下回るようになると、成長が鈍り、休眠期に入ります。水分の吸収が遅くなります。

徐々に水やりの間隔を長くしていきましょう。土が乾いてから2~3日後に水をあげるようにします。

水をあげるときは、鉢底から水が出るくらいたっぷりとあげ、受け皿に溜まった水は捨てましょう。

もう一つ気をつけたいのが「窓からの冷気」です。
昼間は日光が当たって暖かい窓際も夜になると、冷気が入ってきます。夜になったら窓から離してあげてくださいね。

Q&A

Q1. 種はどこで手に入りますか?

A. Amazonなどのオンラインストア、フリマアプリなどで購入が可能です。フリマアプリが比較的安く売られているのでおすすめです。

私はメルカリで購入しました。

Q2. 葉が黄色くなってきたのですが、どうすればいいですか?

A. 水のやりすぎや、日照不足が主な原因として考えられます。

水のやりすぎ: 土が常に湿っていると根腐れを起こし、葉が黄色くなります。水やりの頻度を見直しましょう。

日照不足: 窓から離れた場所や、日の当たらない場所で育てている場合、光合成ができずに葉が黄色くなります。日当たりの良い場所に移動させてあげてください。

Q3. 挿し木と種から育てるのでは何が違いますか?

A. 見た目に大きな違いが出てきます。一番の違いは「幹の太さ」です。種から育てたパキラはぷっくりと太った幹になります。

挿し木で育てた苗も太くはなりますが、もともとが枝なので、種から育てたような、特徴的な幹になることはありませんよ。

さいごに

パキラの種まきから鉢上げの方法についてご紹介しました。

✓ 水に一晩漬ける
✓ 水苔で管理し、発芽を待つ
✓ 殻を外して株を分ける
✓ 大きくなったら、鉢に植える

パキラは発芽率が高く、初心者でも育てやすい植物です。
小さな種から成長していく姿をぜひ楽しんでみてください。

小さな種から芽が出て、日ごとに少しずつ成長していく様子は、見ているだけで心が癒やされます。もし育てている中で分からないことが出てきても、焦らず、植物の成長を楽しみながら見守ってあげてください。

あなたの手で育てた小さなパキラが花を咲かせることを願っています。

ほなまた!

コメント