こんにちは、すてこけです。
突然ですが、観葉植物を育てている皆さん、こんな風に感じたことはありませんか?
「土の説明でよく出てくる『保水性・排水性が良い土』。なんとなく分かるけど、実際にはどういう意味なの?」
今回は、土選びでよく耳にする「保水性」と「排水性」という言葉を徹底解説します。この記事を読めば、土のことがもっとよくわかり、あなたの観葉植物はきっと元気に育ってくれますよ!
そもそも「保水性」と「排水性」ってなに?
保水性(水をためる力)

「スポンジ」のように、水や養分をどれだけ蓄えておけるか、という性質。
- 保水性が高いと水やりの頻度が少なくなります。
- 保水性が高い土:赤玉土、鹿沼土、腐葉土、ピートモスなど
- 保水性がある土を好む植物:水を好むモンステラ、ウンベラータなど


排水性(水を流す力)

「ザル」のように、余分な水をどれだけスムーズに排出できるか、という性質。
- 鉢の中に余分な水分が溜まるのを防ぎ、根腐れを予防する。
- 土の隙間に空気を供給し、根が呼吸できる環境を整える。
- 排水性が高い用土:軽石、パーライト、軽石砂、ボラ土など
- 排水性が高い土が向いている植物:乾燥を好むサボテン、アガベ、塊根植物など

重要なのは「バランス」

【NG例①】
保水性だけが高すぎると、土が常に湿った状態になり、根が呼吸できずに根腐れを引き起こす可能性が高くなります。
【NG例②】
排水性だけが高すぎると、水やりをしてもすぐに水が流れ出てしまい、植物が十分に水を吸収できず、水切れを起こす可能性が高まります。
観葉植物の土選びは、この2つの性質を理解し、自分の水やりスタイルや環境に合わせてバランスをとることが重要となります。
Q&A:あなたの土のギモンを解決します!
Q1:市販の土はどれも同じ?どうやって選べばいいの?
A:「観葉植物専用」と書かれた土を選ぶのがおすすめです。
室内で育てる場合は、「室内用」と書かれているものを選ぶことで、虫の発生リスクを低く抑えることが出来ますよ。
市販の土は、多くの植物に合うように「保水性」と「排水性」のバランスを考えてブレンドされています。パッケージに使われている用土が記載されていますので、確認してみましょう。
有機性の用土(腐葉土、バーク堆肥など)は、虫やキノコが発生しやすいので、特に室内で観葉植物を育てている方は、原料に含まれていないものを選びましょう。
私のおすすめ培養土「プロトリーフ 室内向け観葉・多肉の土」(スポンサーリンク)
保水性・排水性のバランスが良く、水をあげると色が変わるので、初心者さんにおすすめです。
比較的微塵が多いので、ふるってから使うといいですよ。
Q2:最近、土の表面に白いカビのようなものが生えてきたけど、大丈夫?

A:それは、土の表面に白い塊として現れる「カビ」や「菌類」である可能性が高いです。
見た目は悪いけど多くの場合、植物に悪影響はありません。心配なら取り除けばOK。
これは過湿な状態が続いているサインでもありますので、水やりを控えたり、風通しの良い場所に移動させたりして、土をしっかり乾かすようにしましょう。
Q3:水を好む植物と、乾燥を好む植物、同じ土で育てていいの?

A:基本的には、植物が好む環境に合わせて土を選ぶのが理想です。
水を好む植物(モンステラ、ウンベラータなど):市販の培養土のように保水性の高い土が適しています。
乾燥を好む植物(サボテン、アガベなど):排水性を高めるために、軽石や鹿沼土などの無機質な用土を多く混ぜた土が適しています。
我が家の用土事情
私は水やりが好きなので、乾燥を好む植物も水を好む植物も、乾きやすい土で統一しています。
モンステラなど水を好む植物には腰水管理(受け皿などに水を張って、鉢底から給水させる水やり)をするなど、育て方で調整することで、どちらにも対応できていますよ。
「保水性」と「排水性」の関係を理解しよう
「保水性、排水性の良い土とは、ただ水を流すだけでなく、必要な水分をどれだけ保持できるかのバランスが鍵です。このバランスを自分で調整できるようになると、もっと観葉植物栽培が楽しくなりますよ!
使っている市販の用土が保水力が高いと思ったら、軽石を混ぜてみると排水性が上がります。逆に保水性が低いと感じる場合は、赤玉土を混ぜると保水性が増します。
他には、用土の粒度を細かくすると保水力が増し、粗くすると排水性が増す性質があります。
どうですか?自分で配合したくなってきたのではないでしょうか?
さいごに:『良い土』は一つじゃない!
- 保水性、排水性のバランスが大事
- 植物の性質にあった用土を選びましょう
私のように水やりが好きな方は、水やりできない事がストレスになるかもしれません。逆にあまり手間暇をかけたくないスタイルの方もいるでしょう。
あなたに合った土こそが、観葉植物ライフを続けるうえで最高の土だと思います。
土は植物の健康を左右する重要なパートナーです。まずは、今使っている土がどんな特徴を持っているか、パッケージに書かれている原料を確認することから始めてみませんか?
ほなまた!
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