観葉植物のSOS!「根詰まり」ってどんな状態?

根詰まりアイキャッチ画像 観葉植物Q&A

こんにちは、すてこけです。

観葉植物を育て始めると、時々耳にする「根詰まり」という言葉。なんだか難しそう…と思うかもしれませんが実は植物たちが私たちに送るSOSサインなんです。

「根詰まりってよくないって聞くけど、どんな状態?」、「根詰まりしたら、どうなるの?」と疑問を持っている方もいると思います。

私も最初はそうでした。鉢底から少しでも根が出てきたら根詰まりなのかな?と疑問に思ってきました。

では、一体「根詰まり」とはどんな状態を指すのでしょうか?

根詰まりの定義|鉢の中が根でいっぱいになってしまうこと

根詰まりとは、一言でいうと「植物の根が鉢の中いっぱいにぎゅうぎゅうに詰まってしまい、成長するスペースがなくなってしまった状態」のこと。

根詰まり画像

植物は、土の中から水や栄養分を根っこで吸い上げて生きています。元気な根は、土の中で自由に伸びて、必要なものをしっかり吸収しようとします。

ところが、植物が大きく成長したり、鉢のサイズが小さすぎたりすると、根がどんどん伸びて鉢の中がいっぱいに。まるで満員電車のように根がぎゅうぎゅうになってしまうんです。

根詰まりになるとどうなるのか?

根が鉢いっぱいに詰まってしまうと、植物にとって困ったことがたくさん起こります。

水や栄養を吸い上げにくくなる

根が密集しすぎて、土の隙間がなくなってしまいます。そうなると、水やりをしてもすぐに水が鉢から流れ出てしまったり、土に水がしっかり浸透しなかったりして、根が水を吸い上げにくくなります。同様に、栄養も吸収しにくくなります。

酸素不足になる

根は呼吸するために酸素を必要とします。しかし、根が密集しすぎると、土の中の空気が少なくなり、根が酸素不足になってしまいます。

成長が止まる・元気がなくなる

水や栄養が十分に吸い上げられない、酸素が足りないといった状況では、植物は元気が出ません。新しい葉が出てこなくなったり、葉が黄色くなったり、場合によっては枯れてしまうこともあります。

根詰まりのサインを見つけよう!

お家の観葉植物が根詰まりを起こしていないか、以下のサインでチェックできます。

鉢の底から根が出ている

鉢底から根が出ている画像

これが一番わかりやすいサインです。鉢底の穴から白い根がにょきにょきと飛び出していたら、鉢の中が根でパンパンになっている証拠です。

水やりをしてもすぐに水が鉢底から流れ出る

土の中に根が密集しすぎると、土の隙間が少なくなってしまいます。そのため、水やりをしても土に水が染み込まず、すぐに鉢の底から流れ出てしまいます。水がなかなか土にしみこんでいかないと感じたら要注意です。

土の表面から根が見えている

根っこが上から見えている画像

鉢の縁から根が見えたり、土の表面が持ち上がって見えたりするのも、根詰まりのサインです。根が上に向かって伸びるほどスペースがなくなっている証拠です。

下の方の葉が黄色くなって落ちる

全体的に葉の色が薄くなる
新しい葉が出てこない、または出てきても小さい
植物全体の成長が明らかに遅くなったといった症状が見られることがあります。ただし、これらの症状は水切れや根腐れでも起こるので、他のサインと合わせて判断することが大切です。

鉢が硬く、重く感じる

特にプラスチック鉢の場合、根がパンパンに詰まっていると、鉢が内側から押されて硬くなっていることがあります。

もし、これらのサインが見られたら、あなたの観葉植物は「根詰まり」を起こしている可能性が高いです。

根詰まりかな?と思ったら次はコレ!植え替えの判断基準とタイミング
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根詰まりの対応方法は?

根詰まりは、適切に対応すれば植物はまた元気を取り戻してくれます。その対応策が「植え替え」です。根詰まりのサインを見つけたら、一回り大きな鉢に植え替えてあげましょう。

基本は春から初夏(5月~9月頃)です。この時期は植物が活発に成長するため、植え替えによるダメージからの回復も早いです。

避ける時期は、真夏(猛暑日)や真冬(気温10℃以下)は植物にとってストレスが大きいため避けましょう。

植え替えは植物にとってストレスがかかるものなので、植え替え後に活力剤を与えると、回復を早めて元気を取り戻しやすくなります。

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【応用編・豆知識】あえて根詰まりさせて成長をコントロールするテクニック

ここまで根詰まりは解消すべきものとしてご紹介しましたが、実は私はモンステラやオーガスタをあえて根詰まり気味にさせて育てています。
根詰まりさせることで、植物の成長速度をコントロールしているんです。

これは、植物が大きくなりすぎるのを防ぎ、コンパクトな樹形を保ちたい場合に有効な方法です。鉢の中が根でいっぱいになることで、水や栄養の吸収が穏やかになり、結果として植物全体の成長がゆっくりになります。

ただし、この方法は植物の状態をよく観察し、根腐れなどの問題が起きないよう注意深く管理する必要があります。初心者の方がいきなり試すのは難しいかもしれませんが、このような育て方もある、という豆知識として覚えておくと、今後の植物ライフがさらに楽しくなるかもしれませんね。

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さいごに

根詰まりは、観葉植物が「もっと広いお家が欲しい!」と私たちに教えてくれるサインです。サインを見逃さず、適切な時期に植え替えをしてあげることで、あなたの観葉植物はきっとまた元気に育ってくれるでしょう。

焦らず、優しく、愛情を込めてお手入れしてあげてくださいね!

ほなまた!

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