【観葉植物Q&A】💧腰水って何?どんな植物に合うの?すてこけ流“腰水管理”のススメ

観葉植物Q&A

⚠️ 当ページのリンクには広告が含まれています。

こんにちは!すてこけです。

植物を育てていると、よく耳にする「腰水管理」。
初めて聞く方は、「なにそれ?」、「実生で株が小さい時にするって聞くけど大きい植物にもしていいの?」、「よく根腐れしやすいって聞くけど」と疑問に思うかもしれません。

私も最初は同じように考えていました。腰水管理したら根腐れするんじゃないかと…でも違ったんです。腰水管理で育てているうちに事実と違うことがわかりました。今の私は腰水管理で育てていても根腐れのリスクを感じることはありません。むしろ、通常の水やりと変わらないくらいの発生率だと感じています。

今回は、私が実際にしている腰水管理についてわかりやすく解説します。
腰水管理の概念が変わるかもしれませんよ。

この記事で分かること
  • 腰水管理とは?
  • 腰水管理のメリット
  • 腰水管理に向く観葉植物、向かない観葉植物

「腰水管理」ってなに?

腰水管理とは、鉢底から水を吸わせる水やり方法です。
上からジャーって水を上げるのではなく、水を張った受け皿やバケツなどに鉢をつけて底面からジワジワ水を吸わせるタイプの水やりです。これにより、水やり回数を大幅に減らすことができ、水やりを忘れてしまう心配がありません。

種まきで芽が出たばかりの幼苗時期に水切れしないように腰水管理をすると言われていますが、私は1mを超えるような大きな観葉植物でも腰水管理で育てています。

「土が乾いたら」、「鉢が軽くなったら」水をあげるって言われるけど…とタイミングに悩む初心者の方にはぴったりです。腰水管理で植物が「水をいつでも飲める状態」になるため、水切れによる失敗を防ぐことができます。

水やりが苦手な方でも腰水管理で観葉植物を元気に育てられるかもしれませんよ。

腰水のメリット

メリット
  • 水やりの頻度が減る
  • 水がしっかり行き渡る
  • 長期間家を空けられる

水やりの頻度が減る

腰水管理は、容器に水を溜めておく水やり方法なので頻繁に水やりをする必要はありません。
溜める水の量によりますが、水やりは週に1度程度となります。

週一回なら、忙しい人でも休みの日に出来るから楽だよね。

水がしっかり行き渡る

室内管理の鉢に上から水をあげる場合、受け皿から水があふれないように気を使うため、全体的に水がかからない場合がありますが、腰水なら鉢底全体から水を吸い上げるので、まんべんなく水が行き渡ります。これにより、植物が健康に育ちやすくなります。

長期間家を空けられる

水を溜めておく方法なので、水の量を調整すれば長期間水切れの心配がありません。
ということは、旅行や出張などで家を空けることになっても安心して出掛けられるってことです。

腰水管理のデメリット

デメリット
  • 徒長しやすい
  • 根腐れのリスクが高い
  • 虫が寄り付きやすい

徒長しやすい

室内で日当たりが悪い場所で腰水管理をすると、植物が光を求めてひょろひょろと茎を伸ばしてしまう「徒長」が起こりやすくなります。これは、水分が十分にあるため、光合成のために茎を伸ばそうとするからです。

私は肥料を控えめにしたり、複数の観葉植物をローテーションで置くことで解決しています。100%徒長しないわけではありませんが、効果がありますよ。

日当たりの良い場所に置いている子は気になるほどの徒長はしていません。
暗い部屋に置く場合は、複数の観葉植物をローテーションすることで、徒長を抑えられますよ。

私は、肥料を控える代わりに活力剤を与えています。
活力剤は、肥料のようにぐんぐん成長を促すものではなく、植物が本来もつ力を引き出したり、環境変化からの回復を助けたりする“サプリメント”のような存在。徒長させずに株の調子を整えたいときにちょうどいいんです。

根腐れのリスクが高い

土が常に湿った状態になるため、根が呼吸できなくなり、根腐れを起こしやすいと言われています。特に、水はけの悪い土を使っている場合や、土が常に水に浸かっている状態だと、このリスクは顕著になります。

私は通気性の良い用土小型扇風機を使って風通しを良くすることで根腐れのリスクを低くしています。
それに腰水管理で出た根っこは水耕栽培に適応しているので、根腐れの発生頻度は通常の水やりと変わらないですよ。

虫が寄り付きやすい

常に水がある環境は、カビやコバエなどの虫にとって絶好の繁殖場所となります。特に有機質の土(腐葉土など)を使っていると、虫の栄養源となるため、発生リスクが高まります。

私は無機質系の用土を使っているので、腐葉土やたい肥などの有機物を含まないため、コバエなどの虫が卵を産み付ける場所がなく、ほとんど虫は見ることはありません。

他に虫対策として用土に「オルトランDX」を混ぜています👇

すてこけ流 腰水管理のやり方

sutekoke ‘s method
  • 鉢の上から水やりをする
  • 受け皿に溜まった水は捨てない
  • 受け皿の水がなくなって、土が乾いたら鉢の上から水やりをする

やっていることと言えばこの3ステップだけ、メッチャ簡単でしょ?
なんだったら、土が乾く前に水を足したりするときだってあります。

肥料はどうしているかというと、液肥を水やりの代わりに上からあげて、受け皿の水はそのままにするスタイルです。

腰水管理の始め方を知りたい方はこちら👇

腰水管理に向いている観葉植物、向いていない観葉植物

慣れると腰水は楽な管理方法ですが、どんな植物にも合うわけではありません。

  • 水が好きな植物、乾燥に弱い植物 → 腰水OK
  • 乾燥が好きな植物、塊根、多肉系 → 腰水NG

腰水管理に向いている観葉植物

水が好きな植物が腰水管理に向いています。

私が腰水管理で育てている観葉植物
  • ウンベラータ
  • パキラ
  • モンステラ
  • オーガスタ
  • ポトス
  • ドラセナレインボー
  • テーブルヤシ
  • オリヅルラン

どの子も腰水との相性がよく、元気な葉っぱを維持しながら育ってくれています。

腰水に向いていない観葉植物

葉や幹に水分を蓄える系の乾燥に強い子たちは、鉢の中を乾かすことが大事なので、腰水には向いていません。

私が腰水管理していない観葉植物
  • サンセベリア
  • オペルクルカリア・パキプス
  • アガベ
  • アデニウム
  • パキポディウム
  • ハオルチア

多肉植物、塊根植物など乾燥を好む子達は根腐れの可能性が高いので向いていません。

さいごに

「腰水=根腐れ」ではありません。
むしろ植物と暮らす時間を長く楽しむための、強い味方です。
腰水管理で3年以上育てていますが、元気に育ってくれてますよ!

ちょっとしたコツと観察力があれば、葉っぱは元気に、あなたの手間はラクに!

水やりに疲れたら、一度“腰水生活”を検討してみてくださいね

ほなまた!

コメント