観葉植物に液体肥料って必要?ハイポネックス・有機液肥・なしで3ヶ月比較してみた【実験記録】

使うもの 実験・チャレンジ

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こんにちは!すてこけです。

観葉植物を育てていると、一度は気になる「液体肥料(液肥)って、あげた方がいいの?」という疑問。

私自身、「成長が早くなる気がする」という理由で何も考えずに定番の「ハイポネックス原液」を使っていますが、どれくらいの効果があるのでしょうか?

 

―― みなさんもうお気づきかと思います。そうです。実験です(笑)

今回は液体肥料あり vs なし、さらに有機系 vs 化成系を3パターンに分けて、3か月間実際に比較してみることにしました。対象はパキラ6株。

「液体肥料って本当に必要なの?」という疑問に、自分なりの答えを出してみます。

実験内容

3つの肥料グループ

今回比較するのは、「生きてる肥料」「ハイポネックス原液」「肥料なし(水やりのみ)の3グループ。

この3つのグループで成長速度に差が出るのか?を実験していきます。

「生きてる肥料」と「ハイポネックス原液」の比較表

生きてる肥料:菌根菌などの有用微生物が入った国産の有機液体肥料。自然由来の成分で土の力を引き出してくれます。希釈して使うのでコスパも良く、家庭菜園から観葉植物まで幅広く使えます。

ハイポネックス原液:言わずと知れた定番の化成液体肥料。使っている観葉植物ユーザーも多く、扱いやすさとコスパのよさが人気。私もよく使っている液肥です。

実験条件

実験条件は以下の通り

  • 実験期間:3か月
  • 対象植物:パキラ(6株)
  • 置き場所:屋内(同じ場所・同じ向き)
  • 肥料の希釈倍率:500倍
  • 肥料サイクル:週1回(毎週土or日)
  • 用土:無機質用土(軽石:赤玉土:鹿沼土=2:1:1 + 木炭・ゼオライト少々)
  • 元肥:マグァンプK中粒(植え替え時に混ぜ込み済み・全株同条件)
  • 水やり:腰水管理(肥料サイクルのタイミングで肥料、水をあげる)

長々と書いていますが、ざっくりいうと、
「パキラを室内腰水管理で、週1回、肥料(水)をあげて育てるよー」「それを3ヶ月間観察するよー」ってことです。

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Day0 初期データ(実験開始時)

それでは、実験開始時のパキラの身体測定からしていきます。今回実験に使うパキラは、種から発芽させた1年生パキラです。

Day1 水やり(実験開始)

「生きてる肥料」、「ハイポネックス原液」ともに500倍に希釈してそれぞれのグループに水やりをしました。

使うもの
使ったもの
  • 液肥(生きてる肥料、ハイポネックス原液)
  • 水差し(1L)
  • スポイト

水1Lに対して、液肥は2mlを入れれば500倍の希釈となります。2mlってホントちょっとでなんです。私は、ダイソーで買ったスポイトを使って量りました。

「生きてる肥料」、「ハイポネックス原液」どちらも、ほんのすこーし臭いがありますが、気になるような臭いではありませんでした。

水で薄めたら、ほとんど臭いしなくなりましたよ。

腰水管理している様子
水やりをしたあとの様子。水は捨てずに腰水管理します。

私が使っている水差し👇️
メモリが付いていて、希釈するのに便利なヤツ。

実験経過記録(随時追記)

1ヶ月後

実験開始から1ヶ月が経ちました。まずはパキラたちの様子からどうぞ。

続いて、1ヶ月目の身体測定の結果がこちら。

パキラの液体肥料比較実験・1ヶ月目の身体測定結果まとめ

結果は……「特出して良かった・悪かった」がないという、なんとも歯切れの悪い1ヶ月目でした(笑)

強いて言えば、樹高の伸びは「生きてる肥料」がやや優勢(2鉢合計+3.5cm)。いっぽう葉の増え方は「ハイポネックス」と「水のみ」が優勢という、ねじれた結果に。

そして注目すべきは、肥料なしの「水のみ」が普通に健闘していること。もしかすると、このまま大きな差は出ないのかも……と少し焦っています。

正直なことを言うと、「生きてる肥料」が一番成長してくれたほうが記事にしがいがあるなぁ、なんて思ってたり(笑)。でもこの実験は忖度なしでいきます。2ヶ月後もお楽しみに!

2ヶ月後

実験開始から2ヶ月が経ちました。結論から言うと、ここにきて差がつきました。

続いて、2ヶ月目の身体測定の結果がこちら。

パキラの液体肥料比較実験・2ヶ月目の身体測定結果まとめ

グループごとに2鉢の合計を出すと、こうなりました。

  • ハイポネックス:樹高+14cm/葉+14枚
  • 生きてる肥料:樹高+10cm/葉+6枚
  • 水のみ:樹高+4.5cm/葉+4枚

ハイポネックスの一人勝ちです。1ヶ月目は「特出して良かった・悪かったがない」なんて書いていましたが、2ヶ月目で一気に持っていかれました。

とくに葉の増え方がすごくて、ハイポネックスの2鉢はそろって+7枚。1鉢だけたまたま、ではないところが説得力あります。

いっぽう水のみは、①が2ヶ月で+0.5cm。ほぼ止まっています。1ヶ月目に「肥料なしも普通に健闘している」と書いた私の顔を見てほしい。

全部の鉢で、葉がねじれて黄色くなりました

ただ、今回いちばん気になったのはそこじゃありません。3グループすべてで、ねじれた葉と黄色くなった葉が出ました。

数でいうとハイポネックスがいちばん多かったです。「肥料が濃すぎたんちゃうか?」と言われそうですが、規定どおりに薄めていますし、なにより肥料をあげていない「水のみ」でも出ています。

じゃあ何が原因なのか。いまのところ、私は2つ疑っています。

ひとつは日照不足。置き場所は屋内で固定しているので、光が足りていない可能性はあります。

もうひとつが、ちょっと面白い話で。そもそもこの6株、全部このパキラの種から育てたものなんです。

しかも、たぶん同じ鞘から採れた種。つまりこの6株、肥料のグループは違っても中身は兄弟なんですよね。だとしたら「そういう性質の株たち」で、条件に関係なく同じ症状が出た……という線もあるわけです。

どちらも証拠はありません。ただ、3グループ全部にきれいに出ているという事実は、肥料以外の共通点を疑ったほうが自然だと思っています。

「生きてる肥料」は、同じ条件なのに差が出た

もうひとつ引っかかったのが生きてる肥料で、①が+7cm、②が+3cmと、同じ肥料・同じ場所・同じ水やりなのに倍以上の差がつきました。

ハイポネックス(+6cmと+8cm)や水のみ(+0.5cmと+4cm)も、よく見ると鉢ごとにバラついています。つまり、これは肥料の差というより個体差かもしれない。2鉢ずつという少ない数でやっている実験なので、ここは正直に書いておきます。

残り1ヶ月。ハイポネックスがこのまま逃げ切るのか、それとも夏バテした株が盛り返すのか。3ヶ月後にまとめます。

3ヶ月後

実験開始から3ヶ月。これで最後の測定です。

3ヶ月目の身体測定は、こちら。

パキラの液体肥料比較実験・3ヶ月目の身体測定結果

グループごとに2鉢の合計を出すと、こうなりました。

  • ハイポネックス:樹高+16.5cm/葉+14枚
  • 生きてる肥料:樹高+11.5cm/葉+6枚
  • 水のみ:樹高+4.5cm/葉+5枚

ハイポネックスの完勝です。水のみと比べると、樹高で3倍以上の差がつきました。

なお、前回(2ヶ月後)の測定が8月19日、今回が9月5日なので、この間は17日しかありません。数字の伸びが小さいのは、そのぶんです。

ハイポネックス①だけ、葉が減りました

気づいた方もいるかもしれません。ハイポネックス①は、2ヶ月後に13枚あった葉が11枚に減っています。

下葉が枯れて落ちました。樹高は+2.5cm伸びているので、株が弱ったわけではなさそうです。

2ヶ月後の測定のときに、全部の鉢で「ねじれた葉」「黄色くなった葉」が出ていた話を書きました。その下葉が、そのまま落ちた形です。

結論

3ヶ月やってみて、はっきりしたことがあります。

この実験でわかったこと
  • 肥料をあげたほうが、明らかに成長は良い(水のみの3倍以上)
  • ハイポネックスと生きてる肥料では、ハイポネックスのほうが伸びた
  • ただし水のみでも枯れない。成長が遅いだけ

で、すてこけはどうするのか

今までどおり、基本は「水のみ」。気が向いたら肥料をあげる。これに戻ります。

「実験で肥料の効果が分かったのに?」と思いますよね。理由は、はっきりしています。

希釈するのが、めんどくさいからです。

夏はパキラが想像以上に水を吸って、水曜・木曜あたりで腰水の水がなくなり、週末にはカラカラになっていました。「水をあげたいな」と思ったときに、「あー、希釈するのめんどくさいなぁ。まぁ、週末でえぇかぁ」と、あげなかったんです。

週1回と最初にルールを決めていたのもありますが、これを毎週続けるかというと、No。めんどくさいが勝ちます。

じゃあ、どっち推し?

正直、どっちでもいい。

ハイポネックスのほうが成長したという結果は出ました。でも室内で育てている以上、大きくなったらなったで置き場所の問題が出てきます。それに「気が向いたときにあげる」という使い方なら、今回の差はあんまり関係ない気がするんですよね。

とはいえ「結局どっち推しやねん!」となると思うので、答えを出しておきます。

お値段が安い「ハイポネックス原液」。これでいいです。

ただし、ここは注意してください

あくまですてこけの環境で、パキラを育てた結果です。屋外だったら?有機質の用土だったら?パキラ以外だったら?結果が変わった可能性は十分にあります。

まずハイポネックスを使ってみて、水だけのときと比べてみて、この記事の結果とも比べてみて。それで「ん?思ったより成長しやんな」と感じたら、そのとき「生きてる肥料」を試してみたらいいんじゃないかなと思います。

3ヶ月やってみて

長かった。これでめんどくさい水やりから解放される、というのが正直な感想です。実験じゃなかったら続かんかったと思います。どこまでもズボラやな(笑)

始める前は、「新しいもの・値段が高いものは良いに決まってる」というバイアスがかかっていて、生きてる肥料の圧勝やろと思っていました。

でも、結果は違った。使ってみないと分からなかったということです。めんどくさかったけど、面白い結果になりました。

Q&A

Q1. 肥料をあげるタイミングは?植え替え直後もOK?

植え替え直後は根にダメージがある状態なので、肥料は控えた方が無難です。根が落ち着く2〜4週間後からスタートするのが安心。特に有機肥料は根に優しいとされますが、傷んだ根には刺激になることも。迷ったら「植え替え1か月後から」を目安にしてください。

どうしてもあげたい人は、活力剤をあげましょう。

Q2. 肥料と活力剤の違いは?

大きな違いは「栄養分の量」。肥料は植物の成長に必要なN(窒素)・P(リン)・K(カリウム)が基準値以上含まれています。活力剤はそれ未満で、どちらかというと「回復・元気づけ」のサポート役。私がよく使うメネデールやリキダスは活力剤です。弱っている株には活力剤、元気な株の成長を促したいときは肥料、という使い分けがおすすめです。

Q3. 元肥と追肥の違いは?

元肥(もとごえ)は植え付け・植え替え時に土に混ぜ込む肥料。追肥(ついひ)は育てながら後から追加する肥料です。今回の実験で使う液体肥料はすべて「追肥」にあたります。植え替え時には元肥として緩効性肥料(マグァンプKなど)を使うことが多いです。

さいごに

3ヶ月間の実験、これで終わりです。長らくおつきあいいただき、ありがとうございました。

肥料は効く。でも私は、めんどくさいので基本は水だけ。——身も蓋もない結論になりましたが、これが実際にやってみた人間の正直なところです。

同じように「肥料っているのかな」と迷っている人の、判断材料になれば嬉しいです。

ほなまた!

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