メネデールは効果なし?水道水と1か月比較|水挿し成功の本当の決め手

メネデール水と水道水でウンベラータの水挿しを比較した実験の結果 実験・チャレンジ

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こんにちは。すてこけです。

「水挿しって簡単って聞くけど、うちのは発根しないんだよね」「メネデールを使うと発根が早いって聞くけど、本当?」——そんなふうに思っている人、いませんか。

私は水挿しや種まきのときにメネデールを使っています。でも正直に言うと、効果があるのかないのか、わかっとらんのですよ

じゃあ、なぜ使っているのか。webとかYouTubeで「いい」って聞くから真似してやっているんです(笑)

というわけで、このもやもやを晴らすために実験しました。ウンベラータを剪定したときの枝を使って、「ただの水」と「メネデールを加えた水」でどっちが早く発根するのか

もったいぶっても仕方がないので、結論から。
今回の実験では、明確な差は出ませんでした。
でも——水挿しを成功させる、ちょっとした発見があったんです。

この記事を読むと、水挿しの成功率をグッと上げられるかもしれませんよ。

そもそも水挿しとは?

水挿し(みずざし)とは、植物の枝や茎を水に挿しておいて、新しい根を出させる増やし方です。挿し木の一種で、土を使わないので清潔だし、コップと水があればすぐ始められます。

植物は切り口から自分の力で根を再生します。水挿しは、その力を水の中で引き出す方法です。根が伸びていく様子を目で見られるのも楽しいところ。

【カルスって?】挿し穂の切り口にできる癒合組織のこと。人間でいうとカサブタのようなもので、切り口を守りながら、そこから根を出す役割を担います。この記事にたくさん出てきます。

メネデール vs 水道水|実験の条件

同じウンベラータの株から切った枝を4本使いました。大きい枝が2本、小さい枝が2本。これを水道水の組とメネデール水の組に、2本ずつ分けています。

項目条件
親株同じ鉢からカットした枝
挿し穂4本(大2本・小2本)
長さ約5〜15cm
水道水(カルキ抜きなし)/メネデール100倍希釈
水の交換2〜3日に1回
置き場所室内・レース越しの光が当たる出窓

【先に白状しておきます】この企画は水挿しを始めてから思いついたので、最初の1日だけ4本ともメネデール水に浸けています。実験としては穴ですが、隠しても仕方がないので書いておきます。

1週間後:まだ差はない

1週間経過。まだどちらも発根はしていません。

  • 水道水組:大きい方にカルスができた。小さい方はまだ
  • メネデール組:両方とも数個のカルスができた
  • 茎はどちらも硬さを保っている
  • 水の濁り・匂いはなし

気になったのはメネデール組は小さい枝にもカルスが出ていたこと。ここだけ見ると、ややメネデールが有利に見えます。

【反省】この週は、メネデール水を500mlまとめて作り置きして、そこから毎日交換していました。水が悪くなっていた可能性があるので、2週目からは交換のたびに作るように変えました。

2週間後:どちらも発根した

2週間後。びっくりしました。どっちも発根してる。

  • 水道水組:大きい方に発根を確認。点芽が両方とも展開した
  • メネデール組:大きい方に発根を確認。小さい方は点芽が展開した
  • どちらもカルスは増え、茎は硬いまま

正直、「メネデールのほうが有利なんちゃうか」と少し期待していたんですが、ここまでは大きな差なし。水道水でもちゃんと根が出てくれたのは、うれしい発見でした。

ただし両組とも、根が出たのは大きい枝だけ。小さい枝はカルスが数個できただけで止まっています。この時点では「枝の太さが関係あるのかも」くらいに思っていました。

1か月後:最終結果

水道水組

水道水組(大)根
水道水組(小)根
  • 大きい枝:根の数が増え、長さも成長。葉の数は変わらないがサイズアップ
  • 小さい枝:発根せず。葉の展開もなし。茎は硬いまま

メネデール組

メネデール(大)根
メネデール組(小)根
  • 大きい枝:出ていた根を折ってしまいました。そのあともう1本出してくれたのに、水を交換するときにまた折ってしまった…。新芽の兆候があった4か所から葉を展開
  • 小さい枝:発根せず。新しい葉は出ないが、既存の葉が少し成長。茎は硬いまま

【正直に書いておきます】メネデール組の大きい枝は、私が根を2回折っています。なので「根の量は水道水のほうが多かった」という比較は、成立していません。私のせいです。この項目については引き分け扱いにしてください。

差が出たのは「水」じゃなくて「サイズ」だった

1か月ぶんの記録を並べてみて、はっきり見えてきたことがあります。

1週間後2週間後1か月後2か月後
水・大カルス発生、天芽が膨らんできた発根を確認!天芽も展開根の量が増え、長くなった。葉数は増えていないがサイズアップ根の数が増えた
水・小発根なし、天芽が膨らんできた発根なし、天芽が展開した発根なし、展開した葉が枯れ落ちた。その後、展開なし天芽が黒くなり、枯れたと判断(水挿し失敗)
メネデール・大カルス発生、切り口が少し黒っぽくなってきた発根を確認、天芽が展開しかけ根の数は増えず1本のまま。その1本を折ってしまった。天芽が展開した根の量が増えた
メネデール・小カルス発生。天芽が展開しかけ発根なし。天芽が展開した発根なし、葉数は増えていないがサイズアップしたようやく発根

水道水かメネデールかで並べても、きれいに分かれません。でも大きい枝と小さい枝で並べると、はっきり分かれるんです。

  • 大きい枝(15cmくらい):2本とも2週間で発根し、そのまま成功
  • 小さい枝(5〜7cmくらい):2本とも1か月では発根しなかった

今までこんなに小さい枝を挿し穂に使ったことがなかったんですが、小さすぎて、発根するためのエネルギーが足りなかったようです。

しかも小さい枝は、根が出る前に新芽を展開させてしまいました。そのあと葉が枯れ落ちています。根がないのに葉を出したせいで、茎の体力を使い切ってしまったんだと思います。

水挿しの成功率を高めるのは、メネデールを使うかどうかより「挿し穂のサイズ」。
私の経験では、15cmくらいの長さと、ある程度の太さがあると安心です。

2か月後:鉢上げしました

2か月経って、発根した株を鉢に植え替えました。ここで小さい枝の明暗が分かれます。

メネデール組

メネデール水①
メネデール水④

大きい方は十分な発根量。葉の展開数も多いです。そして小さい方も、少しですが発根しました。1か月時点では出ていなかったので、粘り勝ちです。

水道水組

水道水②
水道水③

大きい方は根の量も十分。ただし小さい方は発根せず、天芽も黒くなって枯れました。水挿し失敗です。

ここだけは、はっきり差がつきました。同じくらい小さい枝で、水道水は枯れて、メネデールは生き残った。1本ずつの結果なので断言はできませんが、気になる差ではあります。

鉢上げの手順

発根しなかった1株を除いた3株を鉢上げしました。元肥に「マグァンプK」、害虫対策に「オルトランDX」を混ぜ込んでいます。

植え替え①
①鉢に用土を1/4入れます。
植え替え④
②植物を真ん中にセットして、周りに用土を追加します。
植え替え⑤
③完成
  • 置き場所:水挿ししていた場所と同じ、レース越しの光が当たる窓辺。小型扇風機の風が当たる風通しのいい場所
  • 水やり:腰水管理。水挿しからの移行なので相性バッチリでした
  • 肥料:元肥を入れているので当分は不要。様子を見て液肥を足す

この記事に何度も出てくる「腰水管理」のやり方はこちら👇

結局、メネデールは使うべき?

明確な結果は出ませんでしたが、私の考えは「今後も使う!」です。

これまで使ってきた実績と、何よりも使うことで「安心感」が得られるから。微妙ですが、メネデールを使ったほうが成績が良かった気もしますし(笑)

というわけで、おまじないとして使っていきます

もしかしたら、メネデール組の小さい方が枯れずに発根したのは、メネデールのおかげかもしれませんしね。

そのうえで、こんな整理はできると思います。

  • 健康で15cm以上の枝なら、水道水で十分。わざわざ買わなくても発根します
  • 小さい枝・弱った枝・失敗したくない1本には、保険として使う価値がある

【この実験の限界】趣味で、自分のもやもやを晴らすためにやった実験です。枝のサイズを揃えられなかったこと、メネデール水を作り置きしたこと、根を折ったこと——粗さがあります。しっかり前提を揃えて実験したら、違う結果になったかもしれません。

【その後】1年2か月たった、いまの姿

ここからは後日談です。

鉢上げした3株のうち1本は、半年ほど育ててからメルカリで買われていきました。「カット苗・発根済み・鉢上げ済み」として出品して、1,000円。水挿しで増やした枝が、売り物になる株まで育ったということです。

そして、いま手元にあるのがこの2株です。

水挿しから1年2か月育ったフィカス・ウンベラータ
もう1株。どちらが「メネデール組の小さい枝」か、わからなくなりました

このどちらかが、あの「メネデール組の小さい枝」です。2か月かかってようやく発根した、1か月時点では失敗だと思っていた、あの子です。

もう片方は別のときに水挿しで増やしたウンベラータなんですが……ここで正直に白状します。どっちがどっちか、わからんようになってしまいました(笑)鉢まで同じものを使っているもので。

ただ、はっきりしていることがあります。5cmほどしかなくて、一度は枯れかけたあの小さな枝が、いまはこのどちらかとして、こんなに大きな葉を広げているということです。

コップの中で数ミリの根を出していたのが、1年2か月でここまで育ちます。

水挿しって、増やして終わりじゃないんですよね。そこから何年も付き合っていける。それがいちばん面白いところかなと思います。

さいごに

まとめ
  • ただの水とメネデール水で、発根に明確な差は見られなかった(すてこけ調べ)
  • 水挿しは、挿し穂のサイズが大きい方が成功率が上がる
  • ただし小さい枝では、メネデール組だけが生き残った

ちょっと、もやもやは残っている感はありますが、これがリアルなんです。けれど実験を通じて、水挿しの成功率アップの発見があったのは収穫でした。

ネットの記事を鵜呑みにするんじゃなくって、自分で試してみるのも観葉植物の楽しみ方の一つです。みなさんも疑問に思ったら実験してみませんか?

新たな発見があるかもしれませんよ。

ほなまた!

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